人生の栞

私は長くみても後20年だが、君たち若者はあと50年は 、大丈夫…などどいう会話を聞くことがあります。
でも、ほんとに、そうなんでしょうか?
たしかに、確率的にはそうであろうと思われますが、それはあくまで「条件付き」です。

長さ・太さの同じローソクが2本あって、一つは30分前に、もう一つは5分前に火をつけたとします。
すると、先に火をつけたほうが早く消える…はずです。しかし、それはあくまで、「無風状態」である場合に限ってのことです。

もし、ローソクが大風の吹き荒れる屋外にあったとしたら、どうでしょう?火の消える順番はわかりません。
むしろ、後から火をつけたローソクの方が長い(背が高い)ので、風当たりが強くて先に消えるかもしれません。

最初に「条件付き」といったのは、このことです。
人のいのちの灯火も、ひとたび「無常の大風」(事故・病気・災害など)が吹き荒れれば、先に生れようが、後に生れようが順番どおりにはいきません。

つまり、無常の中にありつづける以上、今日まで生きてきた年数は関係ないのです。
言い替えれば、80歳のお年寄りも20歳の生年も今日という時点においては「同い年」なのです。

だから、今日は同い年 なんです。

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