言  の  葉

他人と過去は変えられないが、
自分と未来は変えられる
     ( エリック・バーン博士)

このカナダの精神科医 エリック・バーン博士の言葉を 最初に聞いたとき、私にはまるで お経の言葉のように思えました。

「他人と過去は変えられない」 ということも、「自分と未来は変えられる」ということも アタリマエ のことです。

お経の中にも

「生まれたものは 必ず死を迎える」
「出会った人とは 必ず別れる時がくる」

というように アタリマエ の ことが 書いてあります。

だけど、そのアタリマエのことが 「自分の問題」となったときそれが アタリマエでないことに気づかされます。

「他人と過去は変えられない」といいながら、 「あの時、右でなく左を選んでいたら… アイツが 反対しなければ、うまくいくのに…」 と グチをこぼします。
そして、「変えられる自分と未来」は、何もしないで、ただ嘆いています。

すると、他人と過去を 認められない人は、自分と未来も 引き受けられないということがわかります。

あの時(過去)を悔み、アイツ(他人)を嘆きながら、現在の自分は「こんなハズじゃなかった」…となるわけですから。

裏返せば、他人と過去を 認めたとき、自分と未来を引き受けられるということになります。

あの時(過去)、あの人(他人)が、あんなことがあったから、(そのおかげで)今の自分がある。
つまづいたことも、思い通りにいかなかったことも全部、全部、ムダじゃなかった。意味があったんだ…と。

そんなことに気づかせてくれるのが 仏さまの教えです。
「今」と「ここ」と「自分」を問題にする、それが 仏教の話です。

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