言  の  葉

 

遺産なき 母が唯一の ものとして
     遺(のこ)しゆく死を 子らよ受け取れ

これは、中城 ふみ子さんの歌です。

宗門の行政区域(組)が当寺と同じである寺院の前住職の通夜席で聞かせていただきました。

お金よりも、家屋敷よりも、親として 本当に子どもたちに身を呈して教えて(遺して)いきたい真実。すなわち、「死」という必ず引き受けていかねばならない厳しい真実を誤魔化さずにしっかり見据えておくれ。

どうか、自分の いのちを 精一杯大切に生きよ…。

そんな 親の願いの強さ・深さを 最後の「受け取れ」という命令形の言葉に感じずにはおれません。

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