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JIIN'SつれづれBlog

報恩講のお供えそれぞれ


そんなにたくさん知ってる訳ではありませんが、同じ報恩講でもそれぞれの地域によっていろんな趣きがあります。

今回の6ケ寺では、それぞれに丁重なお荘厳がなされていました。
中でも全てのお寺に貫かれている素晴らしい地域性を3つ感じました。

まず、ご本山(西本願寺)のように高々と盛ってあるお仏飯。親鸞聖人の前には一升分がお供えされているお寺もありました。私の地域でここまでのお仏飯を見ることはありません。

     

次に、伝統的な蓮華盛り(花びら餅)やグラデーションの彩色まで施して匠の域に達した感さえある落雁のお供物。これもまた親鸞聖人報恩講に対する並々ならぬ思いがカタチとなったのでしょう。

その一方で下供した後、皆さんにお配りする時に喜んでもらえるようにと、最近のお菓子をひと工夫してキレイに飾ってあるお供えもありました。

     

 

そして、夜座のご縁の時に皆さんに接待される《うずみ》。

白ごはんの下にゴボウ、ニンジン、しいたけ、里芋、ユリ根、銀杏、シメジなどを小さく刻んで煮込んだ汁が 「埋め」てあります。
それに ゆず、ふきのとう、しょうが、刻み海苔などの薬味を入れ添えて混ぜながらいただきます。

ほとんど同じ具材なのですが、お寺ごとに微妙に風味の違いがあって、毎日いただいいても 飽きません。(7日以上続いたら ワカリマセン)

     

年越準備の気休めに、刺激的な6日間がまだ鮮やかに心に留まることを書いてみました。