母の里寺で住職の葬儀がありました。
   
お寺の三男として生まれ、お寺外の世界への道を志しながら、縁あって自坊の住職となった叔父でした。
   
くしくも同じように三男で自坊を継いだ私に対して、わが身の経験に引き当てて、いろいろとアドバイスしてくれました。
  
   
そして、ご法義相続に関しては、頑固と言われるほどブレない姿勢を貫きました。
ご講師の執筆依頼する法座案内、法座でその月に誕生日を迎えるご門徒のお祝など、柔らかい発想でお念仏のご縁を模索しつづける姿は、とても刺激的でした。
    
出棺後の遺体の行き先は、火葬場ではなく、検体する大学病院というのもまた、いかにも叔父らしい。
 
     
通夜が明けた朝、住職の宿願によって再建された本堂の前で、名残を惜しむように季節はずれの花を咲かせた桜が、弔問客を迎えていました。